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Mission
トラックやバスは、私たちが日常生活を営むために欠くことのできない乗り物。それはデータからも明らかです。皆さんが普段目にするトラックやバスは、私たちの生活のみならず、日本の経済を支えるライフラインと言えます。人や物を安全確実に運ぶ仕事を支える。それが私たちの使命です。
販売会社の仕事は「車を売ること」と思われるかもしれません。もちろん、トラックやバスを売ることも私たちの仕事のひとつです。しかし、売っておしまい、ではありません。お客様にお使いいただいているトラックやバスのメンテナンスや車検など、購入していただいた後にもたくさんの仕事があります。私たちのお客様は、運送会社やバス会社をはじめ、メーカーや個人商店など、私たちの生活を支える仕事をする人たち。お客様の経済活動を止めないよう営業職と整備職を中心に、全てのスタッフが一体となってお客様をサポートしていきます。
いすゞ自動車首都圏は、いすゞ自動車が生産するトラックやバスを担当エリアの運送会社やバス会社などに販売しています。販売したクルマの向こうに誰がいるのか、常に意識して業務に取り組んでいます。
物流の90%以上を担っているトラック。みなさんも毎日見かけると思います。コンビニやスーパーへの商品配送、建設現場への資材運搬、ごみ収集、消防車など生活には無くてはならない車です。
私たちが主たるビジネスフィールドとしているのは、日本の物流を支える首都圏エリア。都市生活において欠かすことのできない人の移動、物の輸送を下支えしているのが、私たちいすゞ自動車首都圏です。今後、世界的なイベントの開催や建造物の構築が予定されていることや訪日客が増加していることもあり、世界水準でみても高い成長率が見込まれているエリアが皆さんの活躍のフィールドになります。
大規模な都市開発が続き、人と物の移動・輸送が止まることがない東京エリアでは、利便性を鑑みてエルフなどの小型トラックが存在感を高めています。商圏が広範囲に広がるため、営業・整備拠点を戦略的に展開し、お客様にとっても当社で働く人材にとっても効率のよさを追求しています。
京葉湾岸支店
練馬サービスセンター
〈拠 点〉
板橋支店、足立支店、葛飾支店、世田谷支店、八王子支店、東村山支店、瑞穂支店、京葉湾岸支店、京浜臨海支店、中央支店
板橋SC、練馬SC、足立SC、葛飾SC、世田谷SC、東京北SC、八王子SC、東村山SC、瑞穂SC、東京SC、江東SC、城南島小型SC、川崎SC
アウトレットや商業施設の新設、成田空港の拡張などで、安定的な物流が見込まれている千葉エリア。漁港やレジャー施設、空港内で使用される特殊車両といった需要もあります。また、東京エリアと隣接していることから、物流量の多さ、スピードの速さが特徴的です。
千葉支店
成田支店
〈拠 点〉
千葉支店、白井支店、木更津支店、成田支店
千葉SC、白井SC
柏工場、木更津工場、成田工場、茂原工場
圏央道が開通したことで、厚木・相模原エリアの物流拠点としての発展が見込まれている神奈川エリア。社会的な追い風を受けて、藤沢に新営業所・整備工場の新設が決まっています。当社としても重要拠点として位置づけている、今後の成長が期待されるエリアです。
厚木支店
小田原支店
〈拠 点〉
横浜支店、金沢支店、神奈川西支社、相模原支店、厚木支店、綾瀬支店、小田原支店
港北SC、横浜SC、金沢SC、相模原SC、厚木SC、綾瀬SC、小田原SC
本牧工場、横須賀工場
首都圏とのアクセスの良さが特徴的な山梨エリア。中央自動車道の要所である甲府と富士吉田に拠点を構えます。2027年にはリニアモーターカーが開通することもあり、建築時の資材運搬から、業務開始後の商品配送まで、物流の各フェーズに合わせたトラック需要の高まりが期待されます。
甲府支店
甲府部品センター
〈拠 点〉
甲府支店、富士吉田営業所
甲府SC、甲府部品センター
富士吉田工場
いすゞのトラックやバスには、安全かつ快適に走行する技術や環境を守る技術がたくさんつぎ込まれています。ここではその一部をご紹介します。
トラックは自分でシフトチェンジするマニュアル車のイメージが強いと思いますが、「ELF」は乗用車をメインで乗っている方が多く運転する為、乗用車感覚で運転可能なオートマチック車の設定があり、支持を受けています。
状況に応じて手動変速⇔自動変速
路面の状況に合わせて、トランスミッションの変換を手動にしたり、自動にしたりできます。
下り坂でも安心なエンジンブレーキ
アクセルの踏み込み加減でエンジンブレーキがかかり、坂道でも安心です。
自動変速を行うECONO モード
ECOスイッチを押すと、省燃費運転に必要な変速をコンピュータが自動で行います。
クラッチの調整・交換不要
クラッチ調整・交換が不要なため、ランニングコスト削減、稼働率向上に貢献します。
すぐれた燃費性能
動力を高効率で伝達することで、力強い走りと、優れた燃費を実現しました。
クラッチ操作が一切不要
ペダルはアクセルとブレーキの2つだけ、マニュアル車の煩雑なクラッチ操作がありません。
「ELF」はお客様の用途や使用する場所に応じて3つのサイズから選べます。
一方通行が多い、道路幅が狭い住宅地を走行する場合に有利な一番幅が狭いキャブ。荷台の形状によるが4ナンバーサイズに収まるので金額もコンパクト。
多く使用される荷台 : 平ボデー、ダンプ
荷物が多い場合や常に3名乗車する場合や、一方通行が多い住宅地を走行する場合に有利なキャブ。3名乗車しても疲れにくい広い空間を実現。ルート配送などで支持されています。
多く使用される荷台 : コンビニ配送車、ごみ収集車など
3名乗車が多い場合や幹線道路を走る機会が多いお客様に支持されているキャブ。大きい荷物を一度に運べるよう積載効率を重視したキャブです。
多く使用される荷台 : バン
振動や運転疲労を軽減
高品質な輸送を実現
みなさんは故障や破損している商品を購入しますか?
もちろん購入しないと思います。
運んでいる商品が輸送中に故障や破損をしてしまうと販売することができません。輸送中の故障、破損の原因は路面の凹凸による振動。もしくはドライバーさんの運転技術による車体の揺れです。その振動をトラックのサスペンションで吸収し、運搬物の揺れを押さえるのが「エアサスペンション」です。
荷台の振動を軽減
4 バッグエアサスペンションは、荷物の量や位置に関係なく、振動を荷台の全体にわたって低減。積載量に応じて最適な効果が得られるように制御します。
片荷でも荷崩れ、荷傷みを低減
走行中に車両の一方が傾いても、クルマの左右に設置された車高を検知するハイトセンサーが常に荷台を水平に維持。片荷状態でも荷崩れ、荷傷みを低減します。
キャブへの揺れや振動を吸収
凹凸や段差、うねりのある路面で発生する不快な振動や衝撃を大幅に低減し、運転時の疲労を軽減します。
車高調整装置で荷役性を向上
荷台の高さの微調整が簡単にでき、プラットホームでの荷役はもちろん、手積み作業の疲労を軽減します。
FORWARDには、トラックの使用用途に合わせて、排気量の異なる2つのエンジンが選べます。
総排気量:5.193(L)
市街地のような平坦な道路を走るケースが多いお客様に支持されているがエンジン。軽量、コンパクト、燃費が良い。高圧、低圧2種類のターボを最適に制御し、全回転域で高効率な効果を発揮する。
総排気量:7.790(L)
高速道路や山間部で利用されるお客様に支持されているエンジン。タービン入口面積の可変システムを採用し、低回転域から高効率なターボ効果を実現。低速トルクや加速性の向上、低燃費などに効果を発揮します。
クルマでも電化製品でも通常、壊れてから修理に出しますが、今回のGIGAに搭載されている「MIMAMORI」は故障の予兆を事前に教えてくれる画期的なシステムです。
例えば、トラックが故障した場合、商品が生鮮食品であれば腐ってしまい売ることができません。また、インターネットなどで日時を指定して購入した商品が希望通りに届かないことにもなります。トラックを使うお客様の先にお客様がいることを考えたシステムがMIMAMORIなのです。
「MIMAMORI」は、故障原因の7割を占める車両心臓部である、「エンジン」「ミッション」「排ガス後処理装置」を24時間365日モニタリングします。
トラックの故障原因の70%は「エンジン」「ミッション」「排ガス後処理装置」のいずれかです。MIMAMORIはその「エンジン」「ミッション」「排ガス後処理装置」を常にモニタリングし、「良好」「やや不調」「不調」を判断してくれるシステム。故障してから修理ではなく、故障前の整備により、お客様の業務をストップさせることはありません。
MIMAMORIは、車両のコンディションが常に監視できるため、故障する前に整備することができます。
DPD の再生状況をパソコンの画面上アイコンで色分け(緑/ 黄/ 赤)し、わかりやすく表示しています。DPD の再生状況を確認することで、万一の不調を監視し、路上トラブルを未然に防ぎ、運行への影響を最小限に抑えます。
走行に支障をきたす故障コードを検知した場合、その故障内容と予想される車両の状況を、インターネットを介してお客様のパソコンで確認できます。
ミリ波レーダー
セイフティテクノロジー
GALAには高性能なミリ波レーダーが採用されています。従来のレーザーレーダーに比べ、天候や汚れの影響を受けにくく、ミリ波レーダーは障害物や前車との距離を測っています。
車両制御クルーズ
先行車との車間距離を自動的に維持して走行します。長時間運行時のドライバーの運転疲労を軽減し、安全運行に貢献します。
車間距離警報装置
先行車との車間距離が安全車間距離以下になった場合、マルチインフォメーションディスプレイの警告表示および警告音でドライバーに注意を促します。
衝突被害軽減ブレーキシステム
走行中にミリ波レーダーが常に車両前方を検知・分析します。追突のおそれがある場合、警報やブレーキ作動により注意喚起します。追突の可能性が高くなると、より強力なブレーキが作動し、衝突時の速度を抑え被害を軽減します。
先行車が動いているときに、警報、制動の早期の作動により衝突回避をサポートします。
1 ミリ波レーダーが前方の低速走行車を検知。追突の恐れがあるとドライバーへの警報が作動
2 追突の可能性が高まると、警報+回避目的の制動が早期に作動
3 さらに衝突の可能性が高まると、強い制動と警報により本格制動を作動させ衝突回避をサポート
先行車が止まっているときに、走行状態を検知し、衝突時の被害を軽減します。
1 ミリ波レーダーが先行車との距離を常時認識
2 追突の可能性がある距離になると、警告音と弱いブレーキによりドライバーに注意を喚起
3 危険回避が行われず追突が避けられないと判断すると、強いブレーキが作動し追突被害を軽減
全国の路線バスに使用されている「ELGA」には、運転者だけでなく、乗客にとってもやさしいテクノロジーがたくさん備えられています。
バスの高さを空気の力で調節する「ニーリング機能」
お客さんがバス停からバスに乗り易いように、バスの高さが変化するのを見たことがあると思います。これは「ニーリング」という機能によるもので、バスを支えているエアサスペンション(略してエアサス)の空気を調整することで(レベリングデバイスと言う)、車体を少し下げたり上げたりしています。ニーリング:人が「片膝(膝 = ニー)をつく」ように見えるところから命名されました。
路線バスの場合、乗り降りする扉は複数あるので、前輪、後輪どちらもニーリングを行なうことができます。ノンステップバスでは標準装備され、ワンステップバスでもこの機能を備えていることもあります
状況に合わせて選べる「車内レイアウト」
バス会社は時間帯や走行する場所によって、使用するバスの内部レイアウトを変えています。いすゞ自動車首都圏では、利用する乗客のことを第一に考え商品を提案しています。
朝、夕方に使用するラッシュ型。出勤、帰宅ラッシュ時に多くのお客様を乗せられるように座席を少なくし、立席を広くしています。
日中に使用される都市型。利用客が多くない時間帯に走行することを考えています。より多くのお客様に座っていただけるようにしています。
都市部に比べて乗客数が少ないため、より多くのお客様に座っていただける郊外型。お年寄りの乗客も考えて、前寄りにも2名掛け椅子を用意している。
世界各国/地域から優秀なサービススタッフ・メカニックが集い、技術力と知識を競い合う「いすゞワールドサービス技能コンテスト(I-1GP)」。国別対抗戦で世界No.1の技術力を競うこの大会は、いすゞ自動車の各国拠点の技術力向上を目的として、2006年から毎年開催されています。
参加者は「全国サービス/部品技能コンテスト」(主催:いすゞ自動車)の優勝者が中心となって編成されたチームメンバー3人。車両点検やエンジン修理・測定といった実技と、自動車の仕組みなどが問われる学科問題に取り組み、これらの合計得点で順位を競います。
当社は、2006年の第1回大会をはじめ、2010年、13年と、これまでに3度、世界一の栄光に輝きました。日本をはじめ、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、北米、南米など、世界中のメカニックが集まる中で、これ以上ない好成績を残せたことは当社にとって誇りとなります。
I-1グランプリに出場する為には、まずいすゞ自動車首都圏の社内技能コンテストに出場し、関東大会、全国大会を経て優勝することが絶対条件。その中でもシニアクラスのテクニシャン(小型車)部門の優勝者が、I-1グランプリへの出場権を得ることになります。
ここまでは個人戦ですので、ある意味自分の技術力と整備知識さえ高めればよいのですが、I-1グランプリは3人1組のチーム戦です。コーチ(1人)とプレイヤー(2人)が、それぞれの役割を把握し、各自のギアをうまく噛み合わせることが好成績をおさめるポイントとなりました。
実技も学科も、普段の業務を振り返りながら目の前の課題をクリアしていくことになりますが、コーチ役の私にとって一番の難題は英語力でした。質問や確認事項がある場合は審査員に英語で尋ねることになっており、整備マニュアル(これも英語)と辞書を開きながら対応しました。
そこで心強かったのはパートナーの存在です。私のパートナーは、以前職場が同じだった数年来のメカニック仲間。日々現場で経験を積み、学ぶことへの貪欲さが強い彼らとなら世界のトップを目指せると考えました。日本代表ということでもちろんプレッシャーはありましたが、彼らのおかげで緊張はありませんでした。
こうしたコンテストをはじめ、キャリアアップ体制や能力・等級・年次に応じた研修など、さまざまなアプローチによってメカニックの成長をサポートしているのが当社の特徴です。私たちが日々の現場で培ってきた技術・サービスレベルが世界に誇るものなのだと証明されたわけですから、その後の業務の励みにもなりました。
自動車技術の進化につれて、年々修理・点検に求められるスキルが上がっています。メカニックの技術力を底上げすることで、お客様へのサービス内容を向上させ、ひいては組織の発展に寄与するチカラとなる──今後若い整備士には、この様なコンテストを経験してもらい自分自身の技術力向上やモチベーションUPに役立ててほしい。その事がお客様の「運ぶ」を支える事につながると考えています。