商用車が支える社会

オンラインショッピングの普及などにより需要が高まっている宅配便。大小さまざまな荷物を運ぶため、都市型用のコンパクトなタイプから大都市間輸送用の大型タイプまで、多様な規格のトラックが活躍しています。

電車とならび身近な移動手段であるバス。街中の路線バスをはじめ、長距離バスや観光バスなどさまざまなシーンで活躍しています。最近では輸送力を強化した「連節バス」も登場しました。

作物が育つ土壌に欠かせない肥料を運搬するクルマや、散布する専用車が活躍しています。農業以外にも、畜産を支える飼料運搬車や家畜運搬車があります。

運ぶ荷物ごとに特化した運搬車は、倉庫や市場といった場所で活躍し物流を支えています。小麦粉や砂糖など粉状の原料を運ぶ粉粒体運搬車や、荷台が水槽になっている活魚運搬車などがあります。

暮らしに身近なスーパーや小売店に商品を届ける際にも商用車が活躍しています。商品の多くが食品のため、日光や雨から守るトライバン型のトラックが主流で、傷みやすい食品や生鮮品を運ぶ冷凍車もあります。

建設現場でよく目にするダンプカーをはじめ、ミキサー車、クレーン車、高所作業車などが活躍しています。建物だけでなく、ラインマーカー車や穴建柱車など、さまざまなシーンで「街づくり」に貢献しています。

一般的なトラックやバスの他に、消防で活躍するはしご車やレスキュー車、空港で活躍するタラップ車、ゴミを回収する塵芥車をはじめとする特殊車両が私たちの暮らしを支えています。

海上輸送で運ばれてきたコンテナを、そのまま牽引して目的地に届ける海上輸送コンテナ用トレーラーは、海外との貿易を支えています。